2005年 05月 16日
伝送交換設備及び設備管理平成16年度第2回問2
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(1)伝送技術について
・SDHとSONETの比較
規格 基本速度
SDH ITU-T標準 155.52[Mbps]
SONET 米国標準 51.84[Mbps]
●POS(Packet over SONET):SDH/SONETインタフェースでIPパケットを伝送するための方式
・長いパケットのままSONETフレームにカプセル化してしまうほうがより効率的
・ATM方式よりオーバヘッドの割合が少ない
●WDM(Wavelength Division Multiplexing:波長分割多重):SDH/SONETなどの伝送信号を複数束ねて、1心の光ファイバを用いて伝送する技術
・複数の伝送ペアのデータを光の波長が少しずつ異なる波長の光信号に変換し、これを1本の光ケーブル上に多重化して送信する
・現在は、1波長当たり2.5Gビットのチャネル×4チャネル=10Gビット
●DWDM(Dense Wavelength Division Multiplexing:高密度波長分割多重):波長相互の周波数間隔を狭くし、1心の光ファイバに数十波以上の信号を多重化する方式
・GビットからTビット(1Tは約1兆)の超大容量のデータ
・数波程度の多重化をした場合はWDM、数十~数百以上の多重化をした場合はDWDMと呼ばれる
●OTN(Optical Transport Network):ITU-Tが進めている次世代光伝送網に関する勧告
・POSと比較してより効率的にIPパケットの伝送を行う
・より多くの種類の信号を柔軟に収容可能とする
(3)IPv6について
・IPアドレス空間として128ビットが割り当てられ、この128ビットを16ビットずつに区分し、区分された一つ一つを16進数で表記したものをカンマで結んでアドレスとして表記される。
・IPv6のヘッダは、40バイトの固定長の基本ヘッダと(必要により付加される)拡張ヘッダにより構成される。
・IPv6のヘッダには、送信元IPアドレス及びあて先IPアドレスのフィールドがあり、それぞれ16バイト(128ビット)が割り当てられている。
・基本ヘッダには、バージョン、トラヒッククラス、フローラベル、ペイロード長、ホップ制限、認証ヘッダ、暗号ペイロードヘッダ、送信元IPアドレス、あて先IPアドレスがある。
*電気通信主任技術者(伝送交換)試験問題及び解説によると、トラヒッククラスはなく、代わりに「バージョン(3ビット)と優先順位(9ビット)」がある。
ブロードバンド事典 : IPv6のヘッダ形式やIT用語辞典: 資料: IPv6のヘッダ形式もそうだ。
しかし手元の日経NETWORKのIPv6の記事にも、やはり「バージョン(4ビット)、トラフィッククラス(8ビット)」がある。はて(´・ω・)?
〔参考〕
シンプルで洗練されたIPv6のヘッダフォーマット
〔IPv4からIPv6への移行技術〕
・ゲートウェイによりIPv4とIPv6を交換する方法がある。
●トランスレータ(ゲートウェイ)
トランスレータによって、IPv4とIPv6の間での通信を可能にする。
トランスレータとしては、プロキシ型、NAT-PT型、TRT(Transport Relay Translator)型がある。
・IPv6パケットの前にIPv4ヘッダを付けてカプセル化し、トンネリングする技術によりIPv4ネットワークを通過させることができる。
●トンネリング:あるネットワークの中にパケットをカプセル化して通す技術
現在のインターネットはIPv4で構築されているので、その中をIPv6パケットを通すためにIPv6 over IPv4トンネリング技術を用いるケースが多い。
解説には「IPv6ではヘッダ部にバージョン域を設け(4ビット)、IPv4との互換性を持つようにしている」とあるが、これはIPv6でIPv4に対応、すなわちIPv4 over IPv6トンネリングのことを言ってるのかどうかは定かではないw
・IPv4/IPV6デュアルスタック網では、ホストやルータはIPv4とIPv6のいずれのプロトコルにも対応している必要がある。
●デュアルスタック:複数のプロトコルすなわちIPv4とIPv6機能を両方サポートしていること
・移行の最終段階においてインターネットを使用するに当たっては、既存のネットワークで利用されているIPアドレス、ネームサーバ(DNS)、アプリケーションなどがIPv6対応となっている必要がある。
〔参考〕
IPv6導入指南(前編)
・SDHとSONETの比較
規格 基本速度
SDH ITU-T標準 155.52[Mbps]
SONET 米国標準 51.84[Mbps]
●POS(Packet over SONET):SDH/SONETインタフェースでIPパケットを伝送するための方式
・長いパケットのままSONETフレームにカプセル化してしまうほうがより効率的
・ATM方式よりオーバヘッドの割合が少ない
●WDM(Wavelength Division Multiplexing:波長分割多重):SDH/SONETなどの伝送信号を複数束ねて、1心の光ファイバを用いて伝送する技術
・複数の伝送ペアのデータを光の波長が少しずつ異なる波長の光信号に変換し、これを1本の光ケーブル上に多重化して送信する
・現在は、1波長当たり2.5Gビットのチャネル×4チャネル=10Gビット
●DWDM(Dense Wavelength Division Multiplexing:高密度波長分割多重):波長相互の周波数間隔を狭くし、1心の光ファイバに数十波以上の信号を多重化する方式
・GビットからTビット(1Tは約1兆)の超大容量のデータ
・数波程度の多重化をした場合はWDM、数十~数百以上の多重化をした場合はDWDMと呼ばれる
●OTN(Optical Transport Network):ITU-Tが進めている次世代光伝送網に関する勧告
・POSと比較してより効率的にIPパケットの伝送を行う
・より多くの種類の信号を柔軟に収容可能とする
(3)IPv6について
・IPアドレス空間として128ビットが割り当てられ、この128ビットを16ビットずつに区分し、区分された一つ一つを16進数で表記したものをカンマで結んでアドレスとして表記される。
・IPv6のヘッダは、40バイトの固定長の基本ヘッダと(必要により付加される)拡張ヘッダにより構成される。
・IPv6のヘッダには、送信元IPアドレス及びあて先IPアドレスのフィールドがあり、それぞれ16バイト(128ビット)が割り当てられている。
・基本ヘッダには、バージョン、トラヒッククラス、フローラベル、ペイロード長、ホップ制限、認証ヘッダ、暗号ペイロードヘッダ、送信元IPアドレス、あて先IPアドレスがある。
*電気通信主任技術者(伝送交換)試験問題及び解説によると、トラヒッククラスはなく、代わりに「バージョン(3ビット)と優先順位(9ビット)」がある。
ブロードバンド事典 : IPv6のヘッダ形式やIT用語辞典: 資料: IPv6のヘッダ形式もそうだ。
しかし手元の日経NETWORKのIPv6の記事にも、やはり「バージョン(4ビット)、トラフィッククラス(8ビット)」がある。はて(´・ω・)?
〔参考〕
シンプルで洗練されたIPv6のヘッダフォーマット
〔IPv4からIPv6への移行技術〕
・ゲートウェイによりIPv4とIPv6を交換する方法がある。
●トランスレータ(ゲートウェイ)
トランスレータによって、IPv4とIPv6の間での通信を可能にする。
トランスレータとしては、プロキシ型、NAT-PT型、TRT(Transport Relay Translator)型がある。
・IPv6パケットの前にIPv4ヘッダを付けてカプセル化し、トンネリングする技術によりIPv4ネットワークを通過させることができる。
●トンネリング:あるネットワークの中にパケットをカプセル化して通す技術
現在のインターネットはIPv4で構築されているので、その中をIPv6パケットを通すためにIPv6 over IPv4トンネリング技術を用いるケースが多い。
解説には「IPv6ではヘッダ部にバージョン域を設け(4ビット)、IPv4との互換性を持つようにしている」とあるが、これはIPv6でIPv4に対応、すなわちIPv4 over IPv6トンネリングのことを言ってるのかどうかは定かではないw
・IPv4/IPV6デュアルスタック網では、ホストやルータはIPv4とIPv6のいずれのプロトコルにも対応している必要がある。
●デュアルスタック:複数のプロトコルすなわちIPv4とIPv6機能を両方サポートしていること
・移行の最終段階においてインターネットを使用するに当たっては、既存のネットワークで利用されているIPアドレス、ネームサーバ(DNS)、アプリケーションなどがIPv6対応となっている必要がある。
〔参考〕
IPv6導入指南(前編)
by 9denki
| 2005-05-16 20:44
| 伝送交換設備及び設備管理