2005年 05月 20日
伝送交換設備及び設備管理平成16年度第2回問1
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(1)冗長構成設計法
┌常用冗長…並列冗長、多数決冗長
ハードウェアによる冗長構成計法┤
└待機冗長…冷予備、温予備、熱予備
●常用冗長:要求機能を遂行するため、すべての構成要素が規定の機能を同時に果たすよう構成された冗長
●多数決冗長:M>N/2となるように構成した場合
●待機冗長:要求機能を遂行するために構成要素の一部が動作し、その間、構成要素の残りの部分は必要となるまで動作しないように構成された冗長
●冷予備:待機状態が動作状態になくて、システムにも機能的に接続されていない待機形式
*コールドスタンバイ:待機系は立ち上げておらず、主系に障害が発生するとOSのロードや業務システムを立ち上げてシステムを切り替える方式
●温予備:待機構成要素があらかじめ動作に必要なエネルギーの一部の供給を受けており、切替え時、全エネルギーの供給を受け動作状態となるもの
*ウォームスタンバイ:待機系にはOSは立ち上げてあるが、業務システムは立ち上げておらず、障害を検知すると業務システムを立ち上げて待機系に切り替えて処理を続行する方式
●熱予備:待機手段が動作状態にあるけれども、システムは機能的に接続されていない待機冗長の形式
*ホットスタンバイ:主系と全く同じ業務システムを最初から待機系でも起動しておき、主系の障害を検知すると直ちに自動的に待機系に切り替えられ処理を続行する方式
・信頼性設計には、信頼度の予測、保全性への配慮、標準化への考慮、システムの安全性への配慮などが考慮される
これらの評価には信頼性試験やDRといわれる設計管理手法が用いられる
●DR(Design Review:設計審査):信頼性性能、保全性性能、保全支援能力要求、合目的性、可能な改良点の識別などの諸事情に影響する可能性がある要求事項及び設計中の不具合を検出・修正する目的で行われる、現存又は提案された設計に対する公式、かつ独立の審査
(2)信頼度と故障率
●故障率減少型(DFR):初期故障
・システムの初期運用時によくみられる
・保全作業やシステムの改造等の直後にも、一時的に表れる場合がある
●故障率一定型(CFR):偶発故障
・持続時間は、システムの有用(有効)寿命の長さに比例する
・故障の発生が偶発的であるので、対策は特にない
・偶発故障期での信頼度は、時間の指数分布に従い、故障率は一定である
●故障率増加型(IFR):摩耗故障
・予防交換により成果が期待できる
・故障が集中的に発生し、信頼度は時間の経過とともに減少する
故障率関数=故障密度関数/信頼度関数
不信頼度関数+信頼度関数=1
(3)保全性作業管理
(ⅰ)保守支援管理
・保守作業の管理
保守作業のマニュアルの整備や保全作業方式及び保全周期の設定などがある
当該設備のシステム停止期間中においては、各機器ごとに、設計時点であらかじめ定めた作業方法及び保全周期を遵守する必要がある
・作業管理
機器ごとの保全作業における、作業体制、人員、作業時間などを計画することなどが挙げられる
その際、機器のアベイラビリティや事故時の影響などの点から、重要機器を分類して作業管理することが望ましい
・予備品管理
数量の適正化が重要であり、また、緊急復旧作業時に使えるよう、日常の点検や試験、さらには寿命管理が必要である
・データ管理
単に保全作業結果を履歴として残すのみならず、問題点などを評価、洗い出し、次期作業に反映させることが重要である
・保全作業
設備の性能や信頼性を維持するために必要であるが、これら作業結果を基に設備の性能などの劣化評価や改善計画を立案することも、保守支援管理として重要である
(ⅱ)予防保全技術
・故障発生を少なくし、さらに定期検査期間の短縮や設備更新などによる寿命延長を図るには、運用段階における予防保全技術の適用が重要である
┌時間計画保全の停止中診断技術
経年劣化診断技術―|
└状態監視保全の運転中診断技術
・故障発生を防ぐための保全作業をより経済的に行うためには、保全性作業管理プログラムの見直しを行うことが重要であり、その手法の一つにRCMといわれる方法がある
●RCM(Reliability Centered Maintenance:信頼性重視保全):対象とするシステム(施設、系統及び機器)のライフサイクルにわたる重大な故障に対処するため、効果的な保全方式を体系的に選び出す分析作業の総称(最適な保全方式の選定技術)
┌常用冗長…並列冗長、多数決冗長
ハードウェアによる冗長構成計法┤
└待機冗長…冷予備、温予備、熱予備
●常用冗長:要求機能を遂行するため、すべての構成要素が規定の機能を同時に果たすよう構成された冗長
●多数決冗長:M>N/2となるように構成した場合
●待機冗長:要求機能を遂行するために構成要素の一部が動作し、その間、構成要素の残りの部分は必要となるまで動作しないように構成された冗長
●冷予備:待機状態が動作状態になくて、システムにも機能的に接続されていない待機形式
*コールドスタンバイ:待機系は立ち上げておらず、主系に障害が発生するとOSのロードや業務システムを立ち上げてシステムを切り替える方式
●温予備:待機構成要素があらかじめ動作に必要なエネルギーの一部の供給を受けており、切替え時、全エネルギーの供給を受け動作状態となるもの
*ウォームスタンバイ:待機系にはOSは立ち上げてあるが、業務システムは立ち上げておらず、障害を検知すると業務システムを立ち上げて待機系に切り替えて処理を続行する方式
●熱予備:待機手段が動作状態にあるけれども、システムは機能的に接続されていない待機冗長の形式
*ホットスタンバイ:主系と全く同じ業務システムを最初から待機系でも起動しておき、主系の障害を検知すると直ちに自動的に待機系に切り替えられ処理を続行する方式
・信頼性設計には、信頼度の予測、保全性への配慮、標準化への考慮、システムの安全性への配慮などが考慮される
これらの評価には信頼性試験やDRといわれる設計管理手法が用いられる
●DR(Design Review:設計審査):信頼性性能、保全性性能、保全支援能力要求、合目的性、可能な改良点の識別などの諸事情に影響する可能性がある要求事項及び設計中の不具合を検出・修正する目的で行われる、現存又は提案された設計に対する公式、かつ独立の審査
(2)信頼度と故障率
●故障率減少型(DFR):初期故障
・システムの初期運用時によくみられる
・保全作業やシステムの改造等の直後にも、一時的に表れる場合がある
●故障率一定型(CFR):偶発故障
・持続時間は、システムの有用(有効)寿命の長さに比例する
・故障の発生が偶発的であるので、対策は特にない
・偶発故障期での信頼度は、時間の指数分布に従い、故障率は一定である
●故障率増加型(IFR):摩耗故障
・予防交換により成果が期待できる
・故障が集中的に発生し、信頼度は時間の経過とともに減少する
故障率関数=故障密度関数/信頼度関数
不信頼度関数+信頼度関数=1
(3)保全性作業管理
(ⅰ)保守支援管理
・保守作業の管理
保守作業のマニュアルの整備や保全作業方式及び保全周期の設定などがある
当該設備のシステム停止期間中においては、各機器ごとに、設計時点であらかじめ定めた作業方法及び保全周期を遵守する必要がある
・作業管理
機器ごとの保全作業における、作業体制、人員、作業時間などを計画することなどが挙げられる
その際、機器のアベイラビリティや事故時の影響などの点から、重要機器を分類して作業管理することが望ましい
・予備品管理
数量の適正化が重要であり、また、緊急復旧作業時に使えるよう、日常の点検や試験、さらには寿命管理が必要である
・データ管理
単に保全作業結果を履歴として残すのみならず、問題点などを評価、洗い出し、次期作業に反映させることが重要である
・保全作業
設備の性能や信頼性を維持するために必要であるが、これら作業結果を基に設備の性能などの劣化評価や改善計画を立案することも、保守支援管理として重要である
(ⅱ)予防保全技術
・故障発生を少なくし、さらに定期検査期間の短縮や設備更新などによる寿命延長を図るには、運用段階における予防保全技術の適用が重要である
┌時間計画保全の停止中診断技術
経年劣化診断技術―|
└状態監視保全の運転中診断技術
・故障発生を防ぐための保全作業をより経済的に行うためには、保全性作業管理プログラムの見直しを行うことが重要であり、その手法の一つにRCMといわれる方法がある
●RCM(Reliability Centered Maintenance:信頼性重視保全):対象とするシステム(施設、系統及び機器)のライフサイクルにわたる重大な故障に対処するため、効果的な保全方式を体系的に選び出す分析作業の総称(最適な保全方式の選定技術)
by 9denki
| 2005-05-20 18:37
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