2005年 05月 22日
伝送交換設備及び設備管理平成16年度第1回問3
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(1)SDH方式によるATMセルの伝送
・ATMセル速度を、SDHの伝送速度に合わせるために、空きセルを挿入し、セル流の速度整合を行う。
●空きセル:物理レイヤで速度整合のために生成・挿入され、他の用途には使用されないATMセル
・SDHのバーチャルコンテナのペイロードサイズは、ATMセルのサイズである53バイトの整数倍でないため、フレーム上の最後のATMセルは、次の伝送フレームにまたがって収容される場合がある
・受信したビット列からHECにより、ヘッダ誤り制御を行い、セルの境界を識別し、セルの同期を確立する
・ATMのセルヘッダフィールド
GFC(Generic Flow Control:一般的フロー制御):エンドシステムとネットワーク間でのフロー制御
VPI(Virtual Path Identifier:バーチャルパス識別子)
VCI(Virtual Path Connection:バーチャルチャネル識別子)
PT(Payload Type:ペイロードタイプ):セルの種類(データセル、制御管理用セル)を識別
CLP(Cell Loss Priority:セル損失優先表示):セル廃棄の優先を表示
HEC(Header Error Control:ヘッダ誤り制御):ヘッダ内のこれより前の4バイトの情報が正しいかどうかの誤り検査(CRC)を行うフィールド
TCにおけるセルの境界の検出にも使われる。受信したビット列のHEC値を、開始位置を1ビットずつずらして計算し、値が伝送されたHECと合致(セル同期がとれた状態)すれば、その開始位置がヘッダの先頭ということになる。
(2)陸上移動通信方式
(ⅰ)周波数有効利用技術
・FDMA方式では、一般に、隣接のセル同士において、同一周波数を使用することはできないが、CDMA方式は、同一周波数上で拡散符号によるチャネル識別を実現するため、隣接のセルに同じ周波数を配置することが可能である
・時間軸上で独立なチャネルを構成するTDMA方式においては、チャネル割当てのためのバースト変復調技術の適用が必要となる
・大きな通信領域を、小さい無線ゾーンに分割して、同じ周波数をお互いに妨害しないよう離れた領域で再び使用するセルラ方式がある
●セルラ方式:サービスエリアを複数の基地局でカバーし、一定距離だけ離れた基地局同士で同一周波数を繰り返して使用することにより、周波数利用効率を向上させる移動通信方式
・一般に、チャネルが周波数分割されている場合の帯域利用率は、帯域当りのチャネル数で表され、1チャネルあたりの所要帯域幅に逆比例する
*帯域利用率=チャネル(数/帯域)÷帯域(帯域/チャネル)ってこと(´・ω・)?
・陸上移動通信方式に用いられるマルチプルアクセス広帯域符号分割多次元接続方式には、チャネル割当てを周波数により行うCDMA方式、時間的に行うTDMA方式、符号により行うFDMA方式がある
*理工のほうでは、マルチプルアクセス→「広帯域符号分割多次元接続」とだけ訂正すれば正しい選択肢になるとしているようだ。しかし、CDMAは符号で、FDMAは周波数じゃなかろうか(´・ω・)? マルチプルアクセスという表現も別におかしくないのでは?
ということで一応参考までに誤植情報に載せておいた
●W-CDMA(Wideband-Code Division Multiple Access:広帯域符号分割多次元接続):NTTドコモやEricsson社などが開発した第3世代携帯電話の通信方式
・多くのユーザの通信が互いに干渉しながら動作するため、無線回線の設計時に干渉量を見込む必要がある
●CDMA(Code Division Multiple Access:符号分割多元接続):同一周波数空間において、互いに直交性のある複数の拡散符号を使って搬送波を拡散し、複数の通信路に割り当てる多重通信方式
●TDMA(Time Division Multiple Access:時分割多元接続):各局とも同一周波数を使い、時間軸上で各局が送信すべき時間を分割して使用する通信方式
●FDMA(Frequency Division Multiple Access:周波数分割多元接続):利用可能な周波数帯域幅を分割し、複数のデータを複数の搬送波周波数で伝送する多重化方式
(ⅱ)無線回線制御技術
●マルチチャネルアクセス:複数の無線チャネルを多数の移動局が共用する移動通信方式で、移動局の呼の生起に応じて、複数の無線チャネルの中から空き状態にある1無線チャネルを選択して使用する
・サービスエリアが極めて広いセル構造を有する移動通信方式において、一般に複数のセルを一つの位置登録エリアとしている。このエリアは、網から移動局を効率的に呼び出すための、一斉呼出しエリアとしている
●位置登録エリア(一斉呼出しエリア):移動局が現在いる無線ゾーン
●一斉呼出し:着信先となる端末の一時的IDをエリア内のすべての端末への同報通知
・セル構造を有する集中制御方式では、通信中に移動局がセル間を移動する場合、ハンドオーバ制御が行われる。このとき、移動局と基地局間のリンク確立のために要する時間は必ず通信不能となる
●ハンドオーバー:携帯電話やPHSでの通話中に、電波でデータのやりとりをする基地局を切り替える動作
ハンドオーバーは接続する基地局や周波数を切り替えるという動作をするため、一瞬「プツ」と音の途切れが発生する程度である。
しかも、CDMA方式では、複数の電波を同時に利用しており、位相などがずれていてもそのずれを合わせてひとつの強い電波として使うRAKE受信を行っているため、ハンドオーバーが原因の音途切れというものは、その仕組み上起こりにくくなっている。
ちなみに解説には、「正しくは、セル-セクタ間の境界付近の所定の領域において、移動局は複数のセル-セクタと複数の通信チャネルを同時に設定し通信を行う」とあるのだがなんのことやらw
(3)QC七つ道具
●アローダイヤグラム法(PERT)
計画を推進していく上で必要な作業要素を抽出する。これらをつなぎ合わせて作成し、計画の進捗管理などに用いられる
●管理図
中心線と上方及び下方の管理限界線で構成される
●特性要因図:結果とそれに影響する原因を整理して体系化し、魚の骨のように描いた図
・一般に魚の骨といわれている
・原因と結果との関係を表し、現象、原因、対策などの内容を管理するために用いられる
●連関図法:原因と結果、目的と手段などが絡み合う問題について、それらの関係を論理的に結び付け明らかにして解決策を見出す図法
●系統図法(ツリーダイアグラム)
問題(目的、目標などの事象)を着目点(手段)で幾度も枝分かれさせながらその全容を明らかにし、問題解決の手段・方策に到達していくために用いられる
●パレート図:項目を横軸に度数を縦軸に取るとともに度数の多い項目から順に並べ、かつ、累積相対頻度曲線を併記したもの
・不良、欠点などを原因別、状態別、位置別などで層別した結果を示すために用いられる
●チェックシート
データの分類項目別分布を調べる要因の系統的整理を行う場合に用いられ、効率よくデータを採るために有効なものである
●ヒストグラム:データの存在する範囲を幾つかの区間に分け、各区間を底辺とし、その区間に属するデータの出現度数に比例する面積を持つ柱(長方形)を並べたもの
・母集団の分布の形などを把握するためなどに用いられる。
●散布図:2変数を横軸と縦軸にとり、値を打点したもの
・相関性など二つの変数の関係を把握するために用いられる
*初級シスアドのときによくやったなあヽ(´ー`)ノ
*特性要因図と連関図はともに「原因と結果」に着目していて区別が付きにくいヽ(`Д´)ノ とりあえず魚の骨ときたら特性要因図で逃げ切るか(´・A・)
・ATMセル速度を、SDHの伝送速度に合わせるために、空きセルを挿入し、セル流の速度整合を行う。
●空きセル:物理レイヤで速度整合のために生成・挿入され、他の用途には使用されないATMセル
・SDHのバーチャルコンテナのペイロードサイズは、ATMセルのサイズである53バイトの整数倍でないため、フレーム上の最後のATMセルは、次の伝送フレームにまたがって収容される場合がある
・受信したビット列からHECにより、ヘッダ誤り制御を行い、セルの境界を識別し、セルの同期を確立する
・ATMのセルヘッダフィールド
GFC(Generic Flow Control:一般的フロー制御):エンドシステムとネットワーク間でのフロー制御
VPI(Virtual Path Identifier:バーチャルパス識別子)
VCI(Virtual Path Connection:バーチャルチャネル識別子)
PT(Payload Type:ペイロードタイプ):セルの種類(データセル、制御管理用セル)を識別
CLP(Cell Loss Priority:セル損失優先表示):セル廃棄の優先を表示
HEC(Header Error Control:ヘッダ誤り制御):ヘッダ内のこれより前の4バイトの情報が正しいかどうかの誤り検査(CRC)を行うフィールド
TCにおけるセルの境界の検出にも使われる。受信したビット列のHEC値を、開始位置を1ビットずつずらして計算し、値が伝送されたHECと合致(セル同期がとれた状態)すれば、その開始位置がヘッダの先頭ということになる。
(2)陸上移動通信方式
(ⅰ)周波数有効利用技術
・FDMA方式では、一般に、隣接のセル同士において、同一周波数を使用することはできないが、CDMA方式は、同一周波数上で拡散符号によるチャネル識別を実現するため、隣接のセルに同じ周波数を配置することが可能である
・時間軸上で独立なチャネルを構成するTDMA方式においては、チャネル割当てのためのバースト変復調技術の適用が必要となる
・大きな通信領域を、小さい無線ゾーンに分割して、同じ周波数をお互いに妨害しないよう離れた領域で再び使用するセルラ方式がある
●セルラ方式:サービスエリアを複数の基地局でカバーし、一定距離だけ離れた基地局同士で同一周波数を繰り返して使用することにより、周波数利用効率を向上させる移動通信方式
・一般に、チャネルが周波数分割されている場合の帯域利用率は、帯域当りのチャネル数で表され、1チャネルあたりの所要帯域幅に逆比例する
*帯域利用率=チャネル(数/帯域)÷帯域(帯域/チャネル)ってこと(´・ω・)?
・陸上移動通信方式に用いられる
*理工のほうでは、
ということで一応参考までに誤植情報に載せておいた
●W-CDMA(Wideband-Code Division Multiple Access:広帯域符号分割多次元接続):NTTドコモやEricsson社などが開発した第3世代携帯電話の通信方式
・多くのユーザの通信が互いに干渉しながら動作するため、無線回線の設計時に干渉量を見込む必要がある
●CDMA(Code Division Multiple Access:符号分割多元接続):同一周波数空間において、互いに直交性のある複数の拡散符号を使って搬送波を拡散し、複数の通信路に割り当てる多重通信方式
●TDMA(Time Division Multiple Access:時分割多元接続):各局とも同一周波数を使い、時間軸上で各局が送信すべき時間を分割して使用する通信方式
●FDMA(Frequency Division Multiple Access:周波数分割多元接続):利用可能な周波数帯域幅を分割し、複数のデータを複数の搬送波周波数で伝送する多重化方式
(ⅱ)無線回線制御技術
●マルチチャネルアクセス:複数の無線チャネルを多数の移動局が共用する移動通信方式で、移動局の呼の生起に応じて、複数の無線チャネルの中から空き状態にある1無線チャネルを選択して使用する
・サービスエリアが極めて広いセル構造を有する移動通信方式において、一般に複数のセルを一つの位置登録エリアとしている。このエリアは、網から移動局を効率的に呼び出すための、一斉呼出しエリアとしている
●位置登録エリア(一斉呼出しエリア):移動局が現在いる無線ゾーン
●一斉呼出し:着信先となる端末の一時的IDをエリア内のすべての端末への同報通知
・セル構造を有する集中制御方式では、通信中に移動局がセル間を移動する場合、ハンドオーバ制御が行われる。このとき、移動局と基地局間のリンク確立のために要する時間は
●ハンドオーバー:携帯電話やPHSでの通話中に、電波でデータのやりとりをする基地局を切り替える動作
ハンドオーバーは接続する基地局や周波数を切り替えるという動作をするため、一瞬「プツ」と音の途切れが発生する程度である。
しかも、CDMA方式では、複数の電波を同時に利用しており、位相などがずれていてもそのずれを合わせてひとつの強い電波として使うRAKE受信を行っているため、ハンドオーバーが原因の音途切れというものは、その仕組み上起こりにくくなっている。
ちなみに解説には、「正しくは、セル-セクタ間の境界付近の所定の領域において、移動局は複数のセル-セクタと複数の通信チャネルを同時に設定し通信を行う」とあるのだがなんのことやらw
(3)QC七つ道具
●アローダイヤグラム法(PERT)
計画を推進していく上で必要な作業要素を抽出する。これらをつなぎ合わせて作成し、計画の進捗管理などに用いられる
●管理図
中心線と上方及び下方の管理限界線で構成される
●特性要因図:結果とそれに影響する原因を整理して体系化し、魚の骨のように描いた図
・一般に魚の骨といわれている
・原因と結果との関係を表し、現象、原因、対策などの内容を管理するために用いられる
●連関図法:原因と結果、目的と手段などが絡み合う問題について、それらの関係を論理的に結び付け明らかにして解決策を見出す図法
●系統図法(ツリーダイアグラム)
問題(目的、目標などの事象)を着目点(手段)で幾度も枝分かれさせながらその全容を明らかにし、問題解決の手段・方策に到達していくために用いられる
●パレート図:項目を横軸に度数を縦軸に取るとともに度数の多い項目から順に並べ、かつ、累積相対頻度曲線を併記したもの
・不良、欠点などを原因別、状態別、位置別などで層別した結果を示すために用いられる
●チェックシート
データの分類項目別分布を調べる要因の系統的整理を行う場合に用いられ、効率よくデータを採るために有効なものである
●ヒストグラム:データの存在する範囲を幾つかの区間に分け、各区間を底辺とし、その区間に属するデータの出現度数に比例する面積を持つ柱(長方形)を並べたもの
・母集団の分布の形などを把握するためなどに用いられる。
●散布図:2変数を横軸と縦軸にとり、値を打点したもの
・相関性など二つの変数の関係を把握するために用いられる
*初級シスアドのときによくやったなあヽ(´ー`)ノ
*特性要因図と連関図はともに「原因と結果」に着目していて区別が付きにくいヽ(`Д´)ノ とりあえず魚の骨ときたら特性要因図で逃げ切るか(´・A・)
by 9denki
| 2005-05-22 04:05
| 伝送交換設備及び設備管理