2005年 06月 14日
伝送交換設備及び設備管理平成10年度第2回問1
|
(1)ディジタル電話交換機の加入者回路の機能
定番のBORSCHT機能。
〔アナログ電話交換機ではトランク側にもたせていた機能〕
S:加入者の発呼監視や応答監視を行うループ監視機能
B:加入者への通話電流供給機能
R:呼出信号送出機能
理由:通話路に大電力を通すことができないため
〔ディジタル電話交換機がもつ特有の機能〕
H:2線式の加入者線の音声信号を4線式の通話路の音声信号に変換するハイブリッド機能
C:音声信号とディジタル信号を相互変換するA/D変換機能
O:加入者線から混入するおそれのある高圧・大電流から電子部品を保護する過電圧保護機能
T:通話の異常の有無などを確認するために加入者線等を捕捉する試験引込み機能
(2)負荷電圧補償方式
●シリコンドロッパ方式:負荷電圧調整用素子としてシリコンダイオードを用いた方式
・定常時→シリコンドロッパで電圧降下
・停電時→シリコンドロッパをバイパス
・シリコン整流素子は消費電力が大きく、電力損失が問題となるため、比較的小容量のものに使われる
日本財団図書館(電子図書館) 平成15年度 通信講習用 船舶電気装備技術講座(電気機器編、初級)
(b)シリコンドロッパによる電圧調整
本方式は手動電圧調整の回路にシリコンドロッパと電圧リレーを付加して,浮動充電(負荷と蓄電池に接続したまま充電する方法)が行えるようにしたもので,陽極と陰極間に約2ボルトの一定電圧降下を生じるシリコンドロッパ(特殊性能のシリコンダイオードの一種)を数個必要に応じ組み込み,充電の経過と共に蓄電池の端子電圧が上昇すると電圧リレーが動作し,シリコンドロッパを順次挿入して負荷側の電圧を一定範囲内に保つことができる。蓄電池が放電の場合は,シリコンドロッパは全部短絡されて蓄電池電圧そのままが負荷に加えられる。この方式は充電は手動調整,負荷電圧は自動調整による,いわゆる半自動の方式で,負荷電圧の調整が段階的であるほかに,負荷電流が大きい場合はシリコンドロッパによる電力損失も大きくなるので,比較的小容量で,限られた用途の蓄電池用に向いており,例えば,火災探知器,火災警報等の専用蓄電池に使用されることがある。
●ブースタ方式:電子回路によるDC/DCコンバータにより、数V程度の電圧を発生し、負荷と直列にその電圧を挿入する方式
・電圧の低下時に昇圧電圧を発生させ、負荷電圧を一定の範囲内に維持する
・定常時→バイパスダイオードを介して給電効率の低下を防ぐ
・停電時→蓄電池の電圧変動に応じて発生させたブースタコンバータの昇圧電圧を重畳して給電する
・電圧制御機能が電子化されているため、出力精度が高く、応答速度が速い
定番のBORSCHT機能。
〔アナログ電話交換機ではトランク側にもたせていた機能〕
S:加入者の発呼監視や応答監視を行うループ監視機能
B:加入者への通話電流供給機能
R:呼出信号送出機能
理由:通話路に大電力を通すことができないため
〔ディジタル電話交換機がもつ特有の機能〕
H:2線式の加入者線の音声信号を4線式の通話路の音声信号に変換するハイブリッド機能
C:音声信号とディジタル信号を相互変換するA/D変換機能
O:加入者線から混入するおそれのある高圧・大電流から電子部品を保護する過電圧保護機能
T:通話の異常の有無などを確認するために加入者線等を捕捉する試験引込み機能
(2)負荷電圧補償方式
●シリコンドロッパ方式:負荷電圧調整用素子としてシリコンダイオードを用いた方式
・定常時→シリコンドロッパで電圧降下
・停電時→シリコンドロッパをバイパス
・シリコン整流素子は消費電力が大きく、電力損失が問題となるため、比較的小容量のものに使われる
正常時の電源装置の構成は、整流装置→シリコンドロッパ→負荷装置、の順です。〔参考〕
このとき整流装置には並列に蓄電池があり、浮動充電(負荷に電源を供給しながら充電すること)しています。
浮動充電するため、整流器出力は所用負荷電圧より電圧は高くなっています。
したがって、負荷側で適正な電圧になるように電圧降下装置が必要となります。ここで、シリコンドロッパの登場です。(シリコン)ダイオードの順方向の電圧降下は通過電流に関わらず一定(通常0.8V~1V程度)のため、負荷の消費電流に関わらず負荷電圧を一定にすることができます。また負荷電圧を監視しながらシリコンドロッパの数を変えることにより負荷電圧を一定に保つことができます。
停電時は蓄電池で供給するため、電圧が下がりシリコンドロッパで電圧降下させる必要が無いため、取り去(シリコンドロッパをバイパス)ります。
日本財団図書館(電子図書館) 平成15年度 通信講習用 船舶電気装備技術講座(電気機器編、初級)
(b)シリコンドロッパによる電圧調整
本方式は手動電圧調整の回路にシリコンドロッパと電圧リレーを付加して,浮動充電(負荷と蓄電池に接続したまま充電する方法)が行えるようにしたもので,陽極と陰極間に約2ボルトの一定電圧降下を生じるシリコンドロッパ(特殊性能のシリコンダイオードの一種)を数個必要に応じ組み込み,充電の経過と共に蓄電池の端子電圧が上昇すると電圧リレーが動作し,シリコンドロッパを順次挿入して負荷側の電圧を一定範囲内に保つことができる。蓄電池が放電の場合は,シリコンドロッパは全部短絡されて蓄電池電圧そのままが負荷に加えられる。この方式は充電は手動調整,負荷電圧は自動調整による,いわゆる半自動の方式で,負荷電圧の調整が段階的であるほかに,負荷電流が大きい場合はシリコンドロッパによる電力損失も大きくなるので,比較的小容量で,限られた用途の蓄電池用に向いており,例えば,火災探知器,火災警報等の専用蓄電池に使用されることがある。
●ブースタ方式:電子回路によるDC/DCコンバータにより、数V程度の電圧を発生し、負荷と直列にその電圧を挿入する方式
・電圧の低下時に昇圧電圧を発生させ、負荷電圧を一定の範囲内に維持する
・定常時→バイパスダイオードを介して給電効率の低下を防ぐ
・停電時→蓄電池の電圧変動に応じて発生させたブースタコンバータの昇圧電圧を重畳して給電する
バッテリーとブースタ出力電圧を直列にいれるとバッテリー+ブースタの合成電圧がでるから、ブースタの電圧を調整すれば所定の電圧が維持できるということ。●電圧変換直流供給方式:整流器と蓄電池で無停電の直流電源を作り、これをDC-DCコンバータで精度の高い直流電源に変換し、負荷へ給電する方式
・電圧制御機能が電子化されているため、出力精度が高く、応答速度が速い
by 9denki
| 2005-06-14 11:13
| 伝送交換設備及び設備管理